にんにくのいろいろ
にんにくのいろいろ
にんにくから健康効果を得るためには「食べること」しかないと思っていませんか?
実はにんにくに含まれる栄養素を体の健康に活かす方法は、食べる以外にもいくつかあります。
ここではその方法と、にんにくを食べて栄養素を補給する場合に気をつけたい注意点についてもご紹介します。
にんにくは“食べるだけ”じゃない!
食べる以外の活用法としてよく知られているのは、「にんにく注射」ではないでしょうか。
スポーツ選手や多忙なビジネスマンの中には、「疲れているときはにんにく注射を打って回復を早める」という人は確かに多いです。
ただ意外と知られていないのですが、にんにく注射にはにんにくのエキスのようなものは入っていません。
にんにく注射に入っているほとんどの成分はビタミンB群です。
特にビタミンB群のうちのビタミンB1(アリナミン)が豊富に含まれており、ビタミンB1が乳酸を分解することで高い疲労回復効果が得られるのです。
注射とともに「にんにく風呂」もよく知られています。にんにくの成分が溶けでることによる疲労回復や代謝促進といった効果が期待できます。
また、にんにくに含まれるアリシンという成分には、日本に50万人近く患者がいる「アトピー性皮膚炎」の症状にも改善の効果が期待できると言われています。
にんにくの成分による代謝促進や体の冷え防止による乾燥予防、殺菌・抗菌作用、といった効果がアトピーに対して良い働きをしていると考えられます。
にんにくを食べるときの注意点
にんにくに含まれるアリシンやその他の成分には、高い健康効果が期待できる反面刺激が強いため、人によっては副作用のような症状が出ることもあります。
たとえば生のにんにくを食べ過ぎると、胃痛、腹痛、下痢、といった症状が起こり得ます。食べる量と食べ方には工夫が必要です。
また「赤ちゃんやペットにもにんにくを食べさせてあげたい!」と思ったことがある人は少なくないと思います。
離乳食などに混ぜて赤ちゃんに食べさせる場合は、微量から始めれば問題ないとされています。
犬などのペットに与える場合も少量であれば特に問題ないとされていますが、にんにくは犬が食べてはいけない玉ねぎと同じ「ネギ属」です。
食べさせる場合は自分だけで判断せず、獣医師やペットショップの店員さんなど、プロの知識を持った人に相談するようにしましょう。