にんにくの食べ過ぎで体に起こること

ニンニクの肝機能の効能について

 

ニンニクには身体を健康にする為の有効成分が色々と含まれている食材として、広く認知されています。そんな効果の中でも、肝臓障害に対する効果は最も顕著なものの1つと言えます。

 

肝臓は内臓の中でも最も大きな臓器で、その働きとしては腸から送られてくる食物成分の分別処理をする事です。

 

具体的には人体にとって有害な毒素があれば、それを無毒化し、排泄しやすい形にして、尿として速やかに放出できる様にする事です。

 

また、アミノ酸を糖に変化させてエネルギーを取り出すために、アンモニアを尿素に変化させて排出させる機能や、アルコールにより生じるアセトアルデヒドと言う有害物質を分解する機能もを果たす臓器です。

 

この様に人体にとって大切な臓器である肝臓の機能障害や衰えを防止し、肝臓を保護・強化する有効成分がニンニクに含まれているのです。

 

この有効成分は、DATS(ジアリルトリスルフィド)という物質で、肝臓を刺激して、肝臓が毒素を無毒化して排泄する機能を活発にする効果を持っています。

 

こうした機能は、発ガン物質が人体に流れ込んで来た場合にも、いち早く無毒化して排泄してしまうと言う事も期待でき、ニンニクを食べる事で肝臓機能を活性化し、人体の健康を維持するために大きな効果を果す事が期待されるのです。
さらにニンニクには肝機能を改善する以外に、アリシンとビタミンB1の働きで、疲労を回復させると言う効果も持っており、こちらは多くの方が認識しているニンニクの薬効と言えるでしょう。

 

 

にんにくを食べすぎて入院した例もあるんです

 

ニンニクは先に記載した様に、肝機能を活性化したり、疲労回復等の多くの効果が期待される食材ですが、食べ過ぎる事で副作用を生じる事もあります。

 

その代表的なものとして、お腹を壊して腹痛や下痢や胃もたれなどを起こしてしまう事が挙げられます。これは適量であれば疲労回復等に効果があるアリシンの摂取し過ぎによるものと考えられています。

 

アリシンは、あのニンニク独特の辛味や臭みの元となっている成分で、強い刺激成分です。この刺激成分の摂り過ぎで、消化器が刺激を受け、腹痛・下痢・胃もたれと言った消化器の炎症を起こすのです。

 

さらにニンニクは殺菌効果も非常に強く、食べ過ぎると腸内で重要な役割を果たしている善玉菌まで殺してしまう可能性もあります

 

。善玉菌が減少すると、消化不良や胃痛の原因となり、先に記した強い刺激による影響にプラスして消化器に悪影響を与える事になるのです。

 

またビタミンの生産に関わる菌も殺菌してしまう事から、ビタミンの生産が阻害されて皮膚炎や口角炎の原因となるケースもある事も報告されています。

 

こうしたニンニクの食べ過ぎによる副作用を避けるためには、適量摂取が大切です。ニンニクの摂取の適量としては、成人で生のニンニクでは1辺、火を通したニンニクなら3辺までと言われています。

 

また高齢者や子供はこの量でも多いと言え、さらに摂取量を抑える事が重要と言えます。

 

いかに身体に良いからと言って、食べ過ぎると副作用を起こす事があると言う典型の1つが、このニンニクと言えるかも知れません。

 

ニンニクの食べ過ぎで腸壁が破壊され、善玉菌が死滅して救急車で病院に運ばれたと言う事例も報告されており、食べ過ぎには十分な注意が必要です。

 

 

にんにくの食べ過ぎによる体調不良の対処

 

ニンニクを食べ過ぎて、先に記載した様な腹痛・下痢・胃もたれが生じた場合には、どの様に対処すれば良いのでしょうか。

 

まずは摂取し過ぎたアリシンを早期に排出させる事が大切で、その為に水をしっかりと飲む事が大切です。アリシンは水に溶けやすい成分のため、水を多く飲む事で水分と一緒にアリシンが消化器から排出される事が期待されるからです。

 

また症状として胃もたれがひどい場合には、キャベツを食べる事も有効です。キャベツには胃腸を守る機能があるビタミンUが含まれており、これとキャベツに含まれる水分がアリシンの排出を促すと言う効果の両方が得られるからです。

 

また前項でニンニクの摂取適量を記載しましたが、この範囲内であっても普段からニンニクを食べると胃腸障害が起こりやすいと言う場合はどうすれば良いのでしょうか。

 

こうした方は、事前にたんぱく質を摂る事で予防する事が可能ですし、ニンニクを食べる前に小量でも食べ物を胃に入れる事も効果があります。

 

以上の様にニンニクは食べ過ぎには注意が必要ですが、適量食べる事で多くの健康効果が期待される食材です。しかしニンニクの食べ過ぎではなく、小量しか食べていないのに、下痢や吐き気・嘔吐と言った激しい症状や、くしゃみ・鼻水咳・湿疹と言った症状、さらに重症な場合には全身発赤や呼吸困難が出る人が稀に居られます。

 

こうした方は、ニンニクに対するアレルギーの可能性が高いので、摂取しない方が良いと言えます。


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