にんにくと卵黄にある力
にんにくと卵黄にある力
にんにくにある力
にんにくは昔から疲労回復にとても効果のある食べ物として知られています。
これはにんにくに、アリシンと言う成分が豊富に含まれていることと深く関係があるのです。
まず、アリシンはにんにくの臭いの元となっている成分で、疲労回復に非常に効果的です。
このアリシンには、タンパク質の分解を助ける消化を促す効果や代謝を高めてくれると言う効果があります。
消化が促されることによって体内に栄養素をきちんと摂取できるようになるため体力が回復しますし、代謝が高まることによって身体の疲労が取れ、疲れをたまりにくくしてくれます。
もう一つ、アリシンは高血圧にも効果があると言われています。
アリシンには抗血栓作用と言う血液をサラサラに保ってくれるという働きがあります。
この抗血栓作用という働きには身体の血液をサラサラにして、血管が詰まってしまうのを防ぐという効果があります。
血液がサラサラになって流れがスムーズだと血管が詰まってしまうこともなくなるので、結果的に血圧が下がって安定します。
血圧が下がると高血圧だけでなく脳卒中や動脈硬化などの予防にもつながります。
そして血液の流れがサラサラになると、先ほども書いたように代謝も上がって身体の中の老害物もスムーズに流れるようになり、結果として疲れがたまりにくい身体になることができます。
このように、にんにくに含まれるアリシンには様々な健康効果が期待でき、身体の疲労回復に非常に高い効果を発揮してくれる栄養素です。
卵黄にある力
卵黄にはビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養素が豊富に含まれていて、非常にバランスのと取れた食品として有名です。
そして、卵黄の栄養素で注目したいのがレシチンです。
レシチンとは、私たちの体の細胞を正常に保つために欠かせない成分で、脂質の一種です。
レシチンを摂取することによって、私たちの体は細胞が健康になり、代謝をスムーズにすると言う効果があります。
さらにはLDLコレステロールと呼ばれる悪玉コレステロールを減らし、HDLコレステロールと言う善玉コレステロールを増やすと言う効果もあり、最近注目されてきています。
このように、卵黄には様々な栄養素がバランスよく豊富に含まれているため、卵黄による健康効果は非常にたくさんあるのですが、その中でも特に効果のあるものは体力の向上です。
これは、卵黄に含まれる栄養素によって身体の組織が作り出され代謝を促すため、疲れがたまりにくく体力が強化されるのです。
また、身体の成長促進にも効果が期待できます。
もう一つ代表的な効果は生活習慣病の予防や改善です。
これは、先ほどの悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす働きによるもので、これによって高血圧や動脈硬化と言った生活習慣病を予防、改善する効果が高いのです。
以前は卵黄は食べ過ぎるとコレステロール過多になってしまうと言われていましたが、今はあまり気にしなくても影響はないと言われています。
またビタミンEなど抗酸化作用の強い栄養素によって、アンチエイジングにも効果が期待できます。
組み合わせることでの相乗効果
疲労回復効果の高いにんにくと、栄養バランスばっちりの卵黄ですが、にんにく卵黄というものがある通りこの二つはとても相性の良い食材の組み合わせです。
それは、にんにくと卵黄のそれぞれの栄養素をお互いが最大限に引き出す効果を持っているからです。
先ほども書いた通り、にんにくにはアリシンと言う疲労回復に非常に効果帝な栄養素を持っています。
そして、このアリシンはビタミンB1と組み合わさることによってさらに高い効果を発揮してくれるのですが、ビタミンB1は水にも熱にも弱く、調理してしまうとその栄養素はほとんど摂取できません。
実はにんにく自体にもビタミンB1は含まれているのですが、にんにくを熱も加えず生で食べるのもなかなか大変です。
そこで卵黄が効果を発揮します。
卵黄はビタミンやミネラルがバランスよく豊富に含まれた食材です。
そのなかには当然ビタミンB1も含まれています。
卵黄は生でも食すことが出来るので、ビタミンB1の栄養素を壊すことなく摂取することが出来るので、にんにくと一緒に卵黄も摂取するとその相乗効果で非常に高い疲労回復効果が得られるのです。
ビタミンB1とアリシンが合わさるとアリチアミンという栄養素となり、これはビタミンB1と違って体の中に留まりやすい栄養素です。
なので、長い間最大限に疲労回復効果を発揮させることが出来るのです。
さらに卵黄に含まれるバランスの良いその他の栄養素も効果を発揮するので、それぞれ単品で摂取するより、より効率よく疲れを取ることが出来ます。
このような相乗効果があるため、卵黄とにんにくは非常に相性の良い組み合わせと言われています。