にんにくの栄養について
にんにくの栄養素
にんにくには実にさまざまな栄養素が含まれています。
その数は30種類以上で、それぞれの栄養素が互いにうまく作用することで高い健康効果が期待できます。
ここではにんにくに含まれる栄養素について見ていきます。
紹介している数字については、文部科学省が提供する「日本食品標準成分表2015」を参考にしています。
にんにくの栄養素
にんにくの主要な栄養素は4つに大別することができます。
ビタミン、ミネラル、アミノ酸、その他主成分、の4つです。
そしてこれらの栄養素はさらに細かく分類することができます。
すべてを紹介することはできませんが、代表的な例を挙げるので参考にしてください。
○ビタミン…ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンK
○ミネラル…カルシウム、鉄分、マグネシウム、リン、亜鉛、カリウム
○アミノ酸…アルギニン、ロイシン、トリプトファン、バリン
○その他主成分…タンパク質、炭水化物、食物繊維、エネルギー
含まれる栄養素に期待できること
にんにくの健康効果である「疲労回復」、「滋養強壮」、「血行促進」といったものは、はこれらの栄養素が相乗的に働きかけることで期待できるものです。
私たちが普段食べるにんにくの部分は、茎(芽)や葉ではなく白く丸い部分(鱗茎)ですが、特に鱗茎にはこれらの栄養素が豊富です。
にんにく100g当たりに含まれる量
代表的な栄養素で、にんにく100g当たりに含まれる量は以下のようになっています。
・ビタミンB1 0.19mg
・ビタミンB6 1.53mg
・カルシウム 14mg
・鉄 0.8mg
・タンパク質 6.4g
・エネルギー 136kcal
この数字は「生にんにく」の「鱗茎」に含まれる量です。「茎にんにく」や「調理加工したにんにく」の場合は、数値が異なるので注意してください。
たとえば生にんにくの鱗茎部分は、油で炒めるとたんぱく質以外のほとんどの栄養素の量が増加します。
他にも、日本食品標準成分表には名前はありませんが、アリシンという成分も「血行促進」をはじめとした健康効果を発揮する主要な成分です。
調理の際ににんにくを切ったり潰したりする事で発生し、にんにくの強い刺激臭の元となる成分でもあります。